こんにちは、ジョヴァンニ・ワークスです。
前回はタッチの入れ方の例を紹介しました。
今回もSPY×FAMILYを参考に、
タッチの入れ方を実演で解説したいと思います。
タッチの入れ方(背景編)
タッチを入れる際には、
まず前回の記事でも紹介した
- 線の太さ
- 線の入り抜き
- 線と線の間隔
この3つのポイントを意識して
タッチのトレースをしてみましょう

抜きがうまくいかない時
線を抜く時に綺麗な線にならない方は、
ペン設定を変える方法もオススメです。

『ツールプロパティ』→『サブツール詳細』→『入り抜き』を押し、
抜きにチェックを入れて数値を100にします。
この設定を行うことで、
抜きの線に補正がかかり、
より三角形の線にできます。
入り抜きにまだ慣れていない方は、
ぜひ試してみてください。


横向きにタッチを入れる場合、
四角形の目が長方形ではなく、
正方形になるよう意識して描いてみましょう!
タッチが端から端へつながっているとき
このコマの場合、
テーブルの端から端へ
タッチが繋がっています。
この場合、タッチの線は
太→細→太となります。
ここで一つ、テクニックをご紹介します。
このように左右対称になっているような背景の場合、
真ん中までタッチを描いて、
それをコピーし左右反転すれば、そのまま線が繋がります。

このようにするのも一つの手です。
ぜひ参考にしてみてください。
線を止める練習

このコマには、
タッチが抜かれている部分があります。
線を抜く時は、
このエリアで止めることを意識して引いてみましょう。
自分が引きたいところ、止めたいところで
線を止められるというのは
上達のためには欠かせない技術です。
タッチのトレースをすることで、
止めたいところで止める練習にもなります。
最初のうちは
止めたい箇所よりも線が行きすぎたり、
足りなかったりということがよくあります。
たくさん線を引いて、
抜きたいところで線を抜く感覚を身に着けていきましょう!
タッチの入れ方(キャラ編)
キャラクターのタッチも同様に、
- 線の太さ
- 線の入り抜き
- 線と線の間隔
この3つをまずは抑えてトレースしましょう。
上手い人になると
立体の面の向きに合わせてタッチを入れることも出来ます。

例えば、こちらの帽子は
立体の面の向きに丸みを帯びたタッチが入ってます。
襟の部分にも同じように
タッチが入っていることがわかります。
実はタッチの入れ方にも、
多くのバリエーションがあります。
SPY×FAMILYや、他の漫画を見る際には、
タッチがどんな風に入っているのか
よく観察してみましょう。
タッチの上手い入れ方、
カッコいいタッチの入れ方、
自分好みのタッチなど見つけていきましょう!
NG例:タッチの方向がバラバラ
ここでNGなタッチを紹介したいと思います。
タッチの向きはバラバラに入れてはいけません。

最初は同じ方向で入れていたのに、
途中で向きを変えるようなタッチは、
難易度がとても高いです。
最初の内は、
タッチは基本一方向で入れる

ここを抑えてさえおけば
ミスを防ぎやすくなります。
ぜひ覚えて頂けたらと思います。
先程の間隔を守ったうえでもう一つ、
タッチの方向がバラバラはNG
これをすると汚く見えます。
こういう入れ方でカッコよく見せる方法はありますが、
難易度はめちゃくちゃ高いです。
まとめ
いかがでしたか?
実際にトレースをすると、
タッチだけでも意識することが多く
とても大変だと思います。
ですが、タッチの入れ方を覚えると
間違いなく段違いで絵がカッコよくなります。
ぜひ、この技術を身に着けてみてください。
それでは、また。
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