こんにちは、ジョヴァンニ・ワークスです。
みなさんはアナログ感のある線は
どんなものか知っていますか?
弊社でも、作家さんのオーダーとして
「できるだけアナログ感を出してください」
と言われることがあります。
とはいえ、
「アナログ感……って何?」
と疑問に思うのではないでしょうか。
今回はアナログ感とは何か、
具体的な例とやり方を2つ紹介したいと思います!
アナログっぽい線とは
アナログチックな線とデジタルチックな線の
違いについて解説します。

デジタルチックな線の場合、
拡大しても線がキレイ、滑らかです。

アナログチックな線の場合、
拡大すると少しギザついているのがわかります。

実際、アナログで描く場合は
紙の上で描いています。
紙には繊維があるので、綺麗に引いている線でも
拡大をすると若干ボコボコしています。
アナログ感を出すというのは
この絶妙なボコボコ感をどう出すか
ということになります。
それではアナログ感を出すためには
何をすればいいのか、
今回はその方法を2つご紹介します。
パーリンノイズフィルターを使う
1つ目の方法は線画に
パーリンノイズというフィルターを掛けます。
クリップスタジオには『オートアクション』という機能があります。
オートアクションはCLIP STUDIO ASSETSでダウンロードできます。
このサイト内で、使いたいパーリンノイズフィルターを探しましょう。
今回「線をアナログ風にするオートアクション」を使用しています。


こちらのオートアクションで、
線画にフィルターを掛けます。

ここで注意。
マンガを描いているキャンバス設定がモノクロの場合、
パーリンノイズが実行できませんと表示されます。
その場合には、
基本表現色をグレーに変更しましょう。

実行すると、
ギザギザ感が出たのがおわかりでしょうか?
このようにオートアクションを使うことで、
線にアナログ感を出すことが出来るようになります。
ベクターレイヤーの使ってる線の種類を変更する
次にベクターレイヤーの使ってる線の種類を変更する方法です。
こちらは線画を描く際に、
ベクターレイヤーで描きます。

ベクターレイヤーで描いてみましたが、
この段階ではまだ線画がツルっとしています。
線の種類を変えるのは、
オブジェクトツールを選び、変更したいベクターレイヤーを選択します。

次にツールプロパティから
ブラシ形状を選びます。

そして「ざらつきペン」などの
ボコボコした線に変えます。

すると、このように
アナログチックな線に変更できました。
応用
この方法、実は3Dデータをレンダリングする時に
とても便利です。
輪郭抽出で線画データを作る際に、
ベクターレイヤーで作成し、ブラシ形状を変えます。


このようにブラシ形状を変えると、
レンダリング時のデジタル感を減らすことができます。
ぜひ試してみてください!
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