こんにちは、ジョヴァンニ・ワークスです。
突然ですが、皆さんは漫画アシスタントについてどんなイメージがありますか。
・貰えるお金が低そう
・職場に通うのが大変そう
・働く時間が長そう
・単純作業ばかりでつまらなさそう
・先生が厳しそうで続けられなさそう
などなど、ネガティブなイメージばかりお持ちじゃないでしょうか?
確かに、これらが当てはまる現場は実際にあります。
ですが、かと言ってこんなネガティブな”だけ”ではないんです。
ちゃんとポジティブな面も存在します。
やりかた1つで割のいい仕事に
時間払い・日額払いは、仕事をした時間に対して払われ、
出来高払いは、「1コマあたり××円」「1ページあたり××円」というように、
それぞれの作業に対して払われる条件です。
特に注目して欲しいのが出来高払いです。
作業に対してお金が貰えるので、
早く済ませればその分「かかった時間当たりのお金が増える」
ことになります。
指定された背景を作るために背景を描き起こすのか、3Dデータを使うのが早いのか、
または写真を加工すれば早いのか。
「どうしたら早く描けるか」という、適切な手段の選択ができるようになれば
効率よくお金を貰える仕事になる可能性を持っているんです。
ちなみに時間払い・日額払いでも、似た考えができます。
作業時間が短ければ、自分で確認する時間を増やしたりなど、
気持ちに余裕のある納品が出来るようになりますからね。
働く時間は必ず長いワケじゃない
「長時間」「深夜まで」「現場で泊まり込み」
ひと昔前は、このような過酷な条件も少なくありませんでした。
ですが、今はそうでもありません。
まず拘束時間についてです。
在宅アシスタント先も増えてきていますので
通勤しなくて良い=その分自由時間も取れるようになりました。
そして、漫画家の数が増えてきている一方で
アシスタントは増えていないという現状もあり、
「週3日~選べます」「●●日までに納品してもらえれば良いです」など
自分に合った働き方が選べるようになってきています。
“今は週5~6日、毎日10時間拘束が必須ではない”
と、覚えておくと良いです。
学びつつお金がもらえる
背景作画が中心のアシスタント業ですから、スキルが磨かれることは間違いないでしょう。
背景を描くためには資料を見て、物の構造を自分なりに考え、
適切なアイレベルやパースを取りつつ下書き、線画、仕上げと進めるのが通常です。
でも、その過程で「ここはもっとこうした方が早い!」と思えば、
ショートカットやオートアクションで作業を短縮することだってできます。
そうして自分なりに考えて取り組むことで、描き上げるための手段の引き出しが増えることに繋がります。
“お金を貰いながら、プロの原稿を見て学べて、その環境の中で技術を身につけられる”
絵の初学者の方が始められる仕事の中では、メリットは少なくありません。
漫画業界はアシスタントを欲しがっている
先ほど「アシスタントが足りていない」とお話しましたが、実はそうなんです。
昔は発表の場がほぼ雑誌に限られ、漫画を掲載する枠は順番待ちの状態でした。
しかし今は、WEB媒体やSNSなど掲載できる場が増えたため、漫画家として活動する方が一気に増えたのです。
一方で、アシスタントとして活動する方はそれほど増えてはいません。
アシスタントは漫画家になるためのステップ、そう考える人がアシスタントをしていたので、
いつでも漫画家になれるのであれば敢えてアシスタントをする必要がなくなり、
漫画家ほど増えてはいないのです。
こうした事情があり、漫画家の母数と一緒に「人手が足りない!」という漫画家も一定数増えました。
今後もこの傾向は続くと思われますので、アシスタントの需要は当分見込めると思われます。
人間関係も自分に合うところでいい
◆人間関係も自分に合うところでいい
職場が増えた、ということは「1つの現場を無理して続けなくていい」ということです。
つまり、人間関係や環境が合わなさそうなら、離れてもいいのです。
アシスタントは基本がフリーランス、つまりは個人事業主ですから、
自分から仕事を取りに行く必要がある、という弱みを持つ一方、職場を自由に選択できる強みも持っています。
様々な現場を渡り歩きながら、技術を積み重ねていくアシスタントの方も多数います。
自分の中で「何か違うな」と感じたら、ある程度区切りをつけて、別の現場を探すのも手です。
まとめ
ここまで読んでいただき、「アシスタントって、考えようによっては悪くないかも?」と思って貰えれば幸いです。
スピードとクオリティを両立できるようになれば、いくつかの現場を掛け持ちして
月収25~30万円、その上を目指すことも可能です。
また、自分1人で手が回らなさそうな案件でも高単価で良さそうな内容なら
知り合いや友人などを集め「チームで進める」という方法もアリです。
それぞれ得意な分野・苦手な分野があると思うので、作業を分担していくのも上手なやり方の1つですよ。
もちろん、高収入を目指さなくても
空いた時間を有効活用する副業として考えても良いでしょう。
どちらにしても
・在宅という働き方が選べるようになった
・漫画家の数ほどアシスタントは増えていない
このような近年の状況から、アシスタントは技術職として需要があって、
業界としても伸びしろがあります。
絵を描いている方や、これから絵を上達させたい方なども
アシスタントとして活躍できる場はたくさんありますので
今後の仕事の選択肢の1つとして、考えてみてはいかがでしょうか。
それでは、また。
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