こんにちは、ジョヴァンニ・ワークスです。

イメージしてるものと、
描きあがった絵が
なんか違うんだよなぁ…
こんな悩みを持つ方は
結構いるのではないでしょうか?
「なんか違う」
「変なのはわかるけど、どこが変かわからない」
そうなってしまうのには、
明確な理由があります!
絵の上達する仕組みを
プロアシスタント会社が伝授いたします!
今回の記事では、
・なぜイメージと描いた作品が違うのか?
・どうしたらイメージと近い絵ができあがるのか?
そういったお悩みを解決したいと思います!
絵を描くシステム
一番の理由は、
絵を描くシステムがリンクしていないからです。
絵は
1.見る
2.認識する
3.描けるようになる
という順番で描けるようになります。
そしてこれは、
今回紹介するシステムのリンクを表しています。
この段階を身体の部分に例えると
見る→目の部分
認識する→脳の部分
描けるようになる→手や指先
目と脳と指先が、それぞれリンクすることで
描くことの精度が上がります。

絵を描いてもなんだか上手く行かない人と思う人は、
目と脳と手のシステムが、
それぞれうまくリンクできていないことが原因です。
第一段階『見る』
第一段階の『見る』、
この段階で描けるようになるものが「トレース」です。
絵でも文字でもそうですが、
描くというのは突き詰めて考えていくと
「なぞる」ということです。
トレースでは、実際に目で見ている線をなぞります。

目と手と脳のリンクでいうなら
ここでは目と手のシステムがリンクしています

目で見て、手を動かす。
これは絵を描くというシステムをリンクさせる中で、
一番再現性が高く根気さえあれば誰でもできます。
なぞるべき線が見えていたら、誰でも絵が描けます。
第二段階『認識する』
第二段階の『認識する』についてです。
認識するということは、
目で見たものを脳とリンクさせることです。

脳と手のシステムを繋げるのではなく、
目と脳のシステムをつなぎ、線をなぞれるようにすることです。
目と脳は繋がっているように思いますが、
実は繋がっていません。
例えば、お手本を見て描いたのに
「なんか違うな」となるのは、
目で見た情報が認識できていない。
ここが上手くつながっていないからです。
この第二段階に当たるのが「模写」になります。
目と脳のシステムがリンクしてない状態、
自分の脳の癖やシステムを知らない状態だと
人によっては第三段階の「絵を描く」よりも難しくなります。
模写が難しい理由
絵の練習方法として挙げられる模写は、
なぜ難しいのか?
例えばトレースの場合、
目で見て、直接その線をなぞります。

この時、
なぞる線はキャンバスの上
なぞる時はキャンバスの上にあります。
一方模写の場合、
目で見て、脳を経由して、目の前のキャンバスへ投影してなぞります

この時、
なぞる線は見ている先の絵、
なぞる時はキャンバスの上にあります。
トレースの時は常になぞるものが見えていて、
ずっとキャンバス上にありますね。
ですが模写の時では、
なぞるものが途中で消えています。
なぞる線をキャンバスにもってくるためには
一時的に形や色を覚えて持ってくるしかありません。
そのために目で見たものを脳を経由する必要があります。
脳のシステムのリンク
ここで問題になるのが、
脳のシステムです。
実は脳には。
見たものを頭の中で勝手に知識で修正する機能があります。
これは時には高性能にもなりますが、ポンコツになることもあります。
例えば視覚は両端が曲がっているが、
真横や縦の線がまっすぐに見えるみたいな機能です。
この機能は、模写をするときにも適用されてしまいます。

この写真で言うなら
テーブルの起き上がり方が違うことがわかりますね。
これはテーブルが長くて四角いっていう情報が脳の中にあり、
頭の中で修正され「なぞる線」が別の形に変わっているからです。

目と脳はちゃんとつながってない上に、
脳は見ているものを知識で修正しようとする機能や修正があります。
そういうクセがあるということを覚えておきましょう。
目で見た解像度≠脳の中の解像度
このポイントが押さえられていないと、
目で見て覚えた脳の中の解像度、精度は
めちゃくちゃ低くなるので注意してください!
目の解像度
目で見た解像度と共に、
脳の中の解像度も上げていかなくてはなりません。
脳の中の解像度が高ければ高いほど、
模写でもなぞるべき線がはっきりと見えていきます。
弊社ではこれを視る能力と言っています。
この能力を上げるために、
・いろんな線をなぞる
・目で線の微妙な違いを発見する
こういったことを続けていくと、
自然と脳の中の解像度は上がります。
脳には見たものを知識で修正する機能がありますが、
見たものに対していろんな情報を知ってれば知ってるほど、
その補正は正確にもなりうるということです。
第三段階『描けるようになる』
第三段階が一番ポピュラーな『絵を描く』
絵を描くということは
脳の中だけにある線をなぞることです。
目と脳と手までのリンクを繋げる段階です。
多くの人がここで挫折してしまいます。
目と脳と手のリンク
絵を描くというのは視えてる線がキャンバスの中にありました。
正解があるから、正解がずれたらなんか違うとわかりますね。
では、第三段階の「頭の中にある絵」は、
一体どうやって正解の形とすり合わせればいいのでしょうか?

答えは、頭の中の解像度を高くすることです。
模写の時と同じで、
どういうものを描くかという情報を
しっかり準備して頭の中に作り上げれば
自然と高くなっていきます。
頭の中の解像度を上げる + 絵を描く
しかし実際には、
頭の中の解像度を高くするだけでは描けません!
頭の中にある高い解像度のイメージを
実際に作り上げるために、
「絵を実際に描く」ということが必要です。
目と脳と手のシステムをリンクさせるためには、
頭の中にあるイメージを再現できる手の動きや方法を覚えて
その精度を上げていかないといけません。

・頭の中の解像度を上げる
・手が作り出した完成品と頭の中にある正解をすり合わせる
・頭の中と手で書いたもの、そして手で描いたものを見る目
この3つの解像度が高まって
同じレベルに近づいてリンクし合っていけば
技術的にもイメージしてるもの的にも
高いレベルのものができるようになります。
これが第三段階の「絵を描く」ということです。
まとめ
今回の記事のまとめです。
絵が描ける順番は
1.見る(目)
2.認識する(脳)
3.描けるようになる(手や指先)
イメージと完成作品が違う人は、
それぞれのシステムのリンクができていません。
目の解像度、頭の中の解像度を高め、
たくさん絵を描いて手や指先を動かすことで、
それぞれの精度が上がり、
目と脳と手のシステムを高いレベルでリンクさせることができます。
このポイントを押さえれば、
あなたはきっと上手くなります。
参考になれば幸いです。
それでは、また。
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