こんにちは、ジョヴァンニ・ワークスです。
絵を描く際に難しい構図、背景を描こうとした経験はありませんか?
今回は自分が描けないと思う時に役立つ、
難しいものを描くリミッターの外し方について、
ご紹介いたします。

難しいものを描く方法じゃなくて、
難しいものを描く時のリミッターの外し方?
この発想をできるようになると、
今まで難しいと手を出せなかった
絵に取り組む一手目になるきっかけが作れると信じています。
難しいを剥がす方法
結論、それは
難しいことを「剥がす」ことです
難しいと思うことをやめるのではなく
難しいことを「剥がす」です。
今回の方法は
「これができればすぐに絵が上達する!」
というわけではありません。
難しいを「剥がす」具体的な方法は
次の3STEPです。
- 難しいの正体を知る
- アウトラインから発見する
- パターンから発見する
では、これからそれぞれのステップを
具体的に紹介していきたいと思います。
難しいの正体を知る

今からこちらを描いてくださいと言われたら、
あなたは何と思いますか?

「難しそう」
「ムリそう」
「めんどくさそう」
もしも後者の「めんどくさい」と感じられた方は、
すでに今回の「難しい」を剥がしている状態です。
そんな方も、
今からお伝えする「剥がし方」を知識として覚えれば
より画力の向上に役立つこと間違いありません。
そして「難しい」と思った方。
難しいと感じるのは人間の脳のシステムの話なので、
あなたのせいではありません。
これから徐々に身に着けていきましょう!
難しいの正体を知る
まずあなたに質問です。
「難しい」というのはどういうことだと思いますか?

「描けなさそう」
「どう描けばいいかわからない」
などなど、色々思ったのではないでしょうか?
今、あなたの頭の中に浮かんだそれが
「難しい」の正体です
つまり思い込みと情報不足です
難しいの正体は「思い込み」と「情報不足」
「情報が多すぎるからわからないんだよ」
と思うかもしれません。
ですが、それは情報が多いのではなく
情報を印象で捉えているんです。
情報というのは
どういうものか整理されて
説明ができるものです。
「よくわからないけどいっぱいある」は
情報ではなく感想、「思い込み」です。
難しいと思い込み、
写真にある情報が説明できない。
だから「情報不足」になります。

難しいを剥がすにはこの2つを解決することです。
これからあなたが「難しい」と感じた場合は、
「自分はこれについての情報がないから
難しいと思い込んでいたんだ!」
そう気づけるようになるだけで、
あなたの能力は今までより確実に向上します。
アウトラインから発見する
視る能力を使い、思い込みを分解していきます
アウトラインから発見するコツは
できるだけ大きな形から発見していくことです。

この写真で一番大きな形はなんでしょう?
この時に小さい立体や装飾品などはできるだけ見ないようにしてください
まずはこの絵の中の一番外側の輪郭線を
視つけてみましょう。


今、これ位なら描ける気がすると感じられた方。
その感覚が
難しいが剥がれた感覚です。
さらにこちらの写真は、
大きなパターンを視つけることができます

この建物は中心線に対して、
ほぼ左右対称となっています。


つまりこの絵の場合、
絵の半分だけ描いてしまえば完成するということです。
これに気づけただけで、
単純に労力は半分になりました。
これならなんだかできそうな感じしませんか?
この要領で更にアウトラインを発見していきましょう!

左の方に四角形が2つありますね。

アウトラインをどんどん追いかけていくと
徐々に立体が見えてきましたね。
慣れてきたら最初から大きな立体を探すというのでOKです。
続いて、この大きな形に
どんな形のものがくっついてるか視ていきましょう。

このくっついてる形のものに、
またどういう形のものがくっついているのか
それを発見し続けると、このようになります。


もしかしたら
「屋根の周りの像や、壁や窓とかは?」
と思うかもしれません。
それは後ほど説明しますが、
このSTEP2の段階では無視して大丈夫です。
このSTEPでは大きな形で捉えることを優先しましょう。
「ここまでならできる」というところまでやる
難しいを剥がす時に大切なことですが、
「これ以上はちょっと…」
「これはもうしんどくなってきた」
という段階に来たら
それ以上、先に行かなくてもOKです。
そういう場合は、
「ここまでなら出来るぞ!」というアウトラインや
大きな立体を見つける練習をしてみてください。
最初は慣れずに難しく感じるかもしれませんが、
続けていれば、この考えの効果はすぐに実感できますよ。
パターンから発見する
もはやここまで来たら、
後は勝ち確です。
ここでも視る能力を使っていきましょう。

先程飾りと言ったものを、
大きなパーツの「面」ごとに視てみましょう。

この部分には、窓が上下に2つずつ並んでいます。

窓の位置は
下の窓の位置から垂直に上で並んでいます。

奥に向かって
同じ窓が上下に6つずつ並んでいます。
デジタルで描く場合、
ベースになる窓を1つ描くだけで
後はコピペするだけでいいわけです。

窓の中身は手前のだけを作れば大丈夫です。
上下の窓もよく視ると
色が違うだけで同じデザインです。
次にこの窓が
どういうパターンで配置されているか視てみましょう。

よく視ると両サイドに「像」があります。

手前の窓と二番目の窓の間に
柱のようなものがあります。

正面から見ると、
このような図になります。
正面から見た図を作る
この時に発見した情報は、
いきなり描きだそうとせずに、
一旦メモを取ることをオススメします。
できればこの画像の様に、
正面から見た図を作っておくと後々便利です。
この正面から見た図を作る時、
視る能力が上がると、さらに正確になります。
例えば窓がこの1ブロックに対して
どれぐらいの大きさで、
どのへんの位置にあるかなども
わかるようになります。
こういっためんどくさいものを描く時は、
準備をしておくことで
後から描きなおしということも防ぐことができますよ!
他のパーツも同様に、
パターンを視つけていきましょう。



このパターンを大きな立体に当てはめると、
下の絵のようになります。

あとはこの絵を
左右反転をします。

完成です。
この分解してパターンを視つける作業は、
慣れないうちはとてもめんどくさいです。
実際にここまで難しいを剥いできている方の中でも、

「こんなめんどくさいことしてるの?」
「こんな面倒なことしたくない」
と、思うかもしれません。
ですが、その「めんどくさい」と思う感覚、
あなたの「難しい」はすでに剥がれているんです。
「難しいを剥ぐ」というのは、
「難しい」と感じたものを
自分のわかるレベルまで視て分解していくことです。
まとめ
めんどくさいという状態は
「やろうと思えばできる」という
段階まで来ているという証拠です。
なので、あとはそれを「やるだけ」です。
あなたが「難しい!」と感じるのは、
人間の脳が「楽をしたがる」「変化を嫌う」という性質があるからです。
案外難しく見えるだけで、
丁寧に難しいを剥いでいくと攻略方が見つかることが多いです。
少しずつでいいので、
あなたが感じる色々な難しいを剥がしていきましょう。
それでは、また。
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