こんにちは、ジョヴァンニ・ワークスです。
前回の記事では、
トレースをする際に
3つのポイントを意識しようという話をしました。
今回もSPY×FAMILYを題材に、
お話しようと思います。
今回はタッチをトレースする際のポイント、
実際に自分でタッチを描く場合のポイントを
ご紹介したいと思います!
元作品とトレースしたものの違い
ハッチングやカケアミであったりと言われますが、
今回はこれらのことを「タッチ」と呼びます。
まずは元の作品と、
新人さんがトレースしたものを見比べてみてください。


【引用】©集英社 遠藤達哉 SPY×FAMILY
元の作品と比べると、
ちょっと印象が違うように感じませんか?
この印象の差は、タッチが原因です。


【引用】©集英社 遠藤達哉 SPY×FAMILY
- 線の太さ
- 線の入り抜き
- 線と線の間隔
これらが微妙に違うことがおわかりでしょうか?
このちょっとしたズレや差が、
タッチや集中線などを引くときにものすごく目立つポイントになります。
それでは、綺麗に見えるタッチにするにはどうすればいいのか、
具体例を交えて紹介したいと思います。
線の太さ

1つ目のポイントは、
線の太さにばらつきがないことです。
ばらつきがあると、
線の太さだけ濃淡ができてしまいます。
すると、タッチの部分がどうしてもムラになり、
パッと見たときに汚く感じます。
タッチを入れるときは
線一本一本の太さにばらつかないように意識してみましょう。
線の入り抜き

2つ目のポイントは、
線の入り抜きがキレイであることです。
前回の記事でもトレースのチェック項目として、
線の入り抜きの話をしました。
これはタッチでも大切です。
タッチを美しく見せるには
入り抜きがきれいに抜けているかが肝心です。
できれば綺麗な二等辺三角形になっていることが望ましいですが、
難しい場合は三角形になっていることを
意識していれば大丈夫です。
アーモンド形、楕円型になっていると、
タッチが膨らんでるように見えてしまうので、
そういう形にはならないように気を付けましょう。
線と線の間隔
3つ目のポイントは、
線と線の間隔をあけすぎないことです。

タッチを引く際に線と線の間隔があまりにも空くと、
線一本一本のクオリティっていうのが
どうしても目立ってしまいます。
ですが、間隔が狭すぎると
タッチの部分が濃くなり過ぎてしまいます。
タッチは間隔が違うだけで受ける印象が変わります。
綺麗なタッチに見える間隔は、
引いた線の1本分から1.5本分ほど空けると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回紹介した3つのポイントを意識することで、
トレースの精度が上がりますし
自分の描く線の精度というのも上がります
この習慣が付いているだけ、
あなたの描いた絵のクオリティは
一段階、二段階、間違いなく上がります
マンガをトレースする際は、
タッチ部分の再現をぜひ意識してやってみましょう。
それでは、また。
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